腎臓と膀胱に起こるその他の病気
基本的に、病気に対する知識の優先度は「命に関わるかどうか」で大きく変わってくるといえます。そのため、ガンそのものやガンを誘発する病気に対する知識は大きく取り上げられる機会も大きくなりやすいのですが、命に関わらない病気に対しては無関心か偏見が伴うことが多いものです。
遊走腎
遊走腎は、腎臓が本来の位置よりも下垂している状態になる病気です。胃下垂と同じく、筋力が弱い痩せ型の女性に起こりやすいのが特徴です。
特徴・症状
遊走腎は、右側の腎臓に起こりやすいという特徴を持っています。遊走腎の症状としては腎機能の低下による血尿や蛋白尿、疼痛があります。また、下垂した腎臓に膀胱が圧迫されて頻尿や排尿障害を起こすことがあります。遊走腎を患っている人は、横になると痛みが治まることが多いのが特徴です。
治療法
遊走腎の場合、筋力が弱くて腎臓を支えられないことが原因になります。基本的には腹筋を鍛えて腎臓を支えやすくし、体重を増やすことで症状を改善していきます。場合によっては、妊娠によって症状が改善することもあります。症状が重い場合は、腎臓周辺の筋膜を引き上げて縫合することで、本来の位置に固定する手術を行うことがあります。
腎硬化症
腎硬化症は、腎臓を通る動脈に起こる動脈硬化のことです。動脈硬化は、高血圧に伴って血管壁が硬化を起こし、血栓や動脈塞栓などを引き起こしてしまう病気です。
症状
腎硬化症が起こると、腎臓内の毛細血管が塞栓しやすくなり腎機能の低下を招きます。腎臓の血管が塞栓すると、血圧を高めるホルモンの分泌が促進されるため高血圧の症状が悪化する恐れがあります。また症状が悪化すると腎不全を伴うだけでなく命に関わる場合があります。
治療法
腎硬化症の治療は、高血圧を抑えるための食事療法を中心に行われます。高血圧の原因となるナトリウムの摂取を制限し、ナトリウムの排出を助けるカリウムの摂取を目的とした食事を中心とします。場合によっては、降圧剤の投与による治療を行うこともあります。
夜尿症
いわゆる「おねしょ」と呼ばれる夜尿症は、子供に多く見られる症状ですが高齢者にも起こる場合があります。
症状
夜尿症は、寝ている間に排尿が起こる症状です。子供の場合、尿意を感じる力や排尿をコントロールする力が弱いため寝る前の排尿が起こりにくいことが原因となります。高齢者の場合、排尿をコントロールしている筋肉が弱くなっていることが原因となります。
治療法
子供の夜尿症の治療は、排尿のトレーニングを行うことで改善できます。しかし、なかなか治らない場合や高齢者の治療では、抗利尿効果のある薬品の投与を行うことがあります。
![]()
![]()




